西東京市をはじめ全国の皆さまから数多くの作品(応募総数155作品)が寄せられました。
その作品を漫画家クロマツテツロウ 氏、切絵作家小出 蒐 氏、ジェイコム東京 西東京局 中山 純也 局長による選考委員会にて厳正な審査を行い、入賞4名、入選25名を選出いたしました。
「田無神社絵馬の奉製」
入賞者4名の作品を令和7年(2025年)田無神社絵馬デザインとして採用し、お正月の前後に絵馬として奉製(4体合計4800体)いたします。
2024年10月7日(月)13時から10月11日(金)16時までの間、アスタ2階「センターコート」にて田無神社絵馬デザインコンテスト入賞作品ならびに入選作品の展示会を開催いたします。
※田無ASTA(アスタ)へのアクセスはこちらをご確認ください。
漫画家
クロマツテツロウ 氏
奈良県出身。東京を拠点に漫画家として活動。
現在は「グランドジャンプ」(集英社)にて『ドラフトキング』、 「ゲッサン」(小学館)にて『ベー革』を連載中。
他作品には、 『山本昌はまだ野球を知らない』、『野球部に花束を』、 『ヤキュガミ』、書籍『野球部あるある』などがある。
155点の応募がありましたが、全体として2~3年前から画材の多様化、PC処理も増え、作画へのバイタリティが高まっているように感じています。面白い作品が増えてきています。漫画家としてはマンガ的なものが増えてきていてうれしく感じています。その中で光ったものは、構図の自由度が向上しているものですが、今回はヘビと太陽のイメージに引っ張られて構図がワンパターンになってしまった作品が多く、もう少し工夫がほしいと感じました。
龍もヘビもつかみどころのないものが続いたが、来年は「馬」になる。「馬」は筋肉がしっかりしているので、アウトラインの丸みのタッチ、強弱の難しさがついて回ることになりますが、ダイナミックに描いてほしいと思います。
大賞
魅かれた点としては、物語の要素が含まれていることです。ヘビと太陽から、温かみを感じました。
絵を描くのが好きなんだなと思える作品です。作品に熱と愛が感じられました。漫画家からみても、キャラを描くのもうまいと感じました。アイデアが多く含まれていて、文句なく大賞として選びました。
金賞(クロマツテツロウ賞)
この作品は、問答無用で目を引きました。ヘビはシンプルだけれど、デザインとして表現するのは斬新でした。72歳のご高齢の方が描かれていることもすごいと思います。この方は、絵具やポスターカラーも使っています。こんなデザインのTシャツがあったらほしいと思います。カッコイイ!
J:COM賞
子供の持つ自由さ、配置などに才能を感じました。いろんなヘビを想像して書いています。キャラも多彩です。この作品を見ていると幸せを感じました。
切り絵作家
小出 蒐 氏
妖艶さを帯びた女性から、歴史の場面を切り抜く迫力ある切り絵を信条としている等、その表現は卓越している。
著書に琥珀艶の光と影・日本の風俗美、平家物語絵巻。朝日新聞市内版カレンダー、多摩六都切手、日本の昔ばなし等活動多彩。
他に、個展/東京芸術劇場、NY日本ギャラリー、切り絵の森美術館等多数。
フランス芸術協会展ル・サロン連続入選。
太陽の捉え方が進化しています。単に丸を描くのではなく、今後、太陽の表現がイメージと太陽らしさがうまく合わせることができれば、進化した面白いものが出来そうです。難しいことだけれど期待しています。 毎年レベルが上がっているように感じています。ダイナミックなエネルギーに満ち溢れた作品、繊細でセンスに溢れる作品、たくさんの作品に出会うことができました。選考に漏れた方々も、来年も挑戦してください。一枚の絵からストーリーを感じさせて欲しいです。その為には、背景にこだわり、太陽を意識して描いてください。
来年は「馬」になります。カッコいい、サラブレッドのような「馬」が主流になりそうですが、生活の中で働いている「馬」もいる。我々の生活と「馬」の距離が遠くなっているので、「馬」を身近なものとして描いてほしい。
大賞
今回は、ヘビの「シンプルさ」をどう表現するか、表現方法を楽しみにしていました。のっぺらぼうになりがちなヘビですが、ヘビを取り巻く環境、ヘビの優しさ,おおらかさを表している作品で、それが他にはみられないので、この作品を選びました。自信をもって大賞に選びました。絵馬になったらよいものになると思います。
金賞(小出 蒐賞)
大賞とは対照的に気迫の感じられる構図です。ヘビの動き、内面的な動きをどう表現するか難しいところですが、迫力のあるものになっているので、小出賞に選びました。構図も良いと思います。
色使いとしては、太陽は赤い方がよかったかもしれません。波はしっかり描いています。
J:COM賞
太陽から来たヘビのように感じました。色使いも明るく、単調になりやすいところをうまく描いています。
ジェイコム東京 西東京局
中山 純也 局長
J:COM賞 大人と違い、お子さんの作品には力強さや荘厳さはないけれど、パステルカラーで描かれたこの作品には、ヘビが脱皮することによる再生のイメージや、何かこれから始まるイメージを感じました。素晴らしい作品です。
全国から集まった多くの応募作品のなかから選ばれた力作をご覧ください。